ポテンシャル

人間にはいったいどれだけの可能性があるのだろうと思うことがあります。

これだけの文明を築き上げてきた人間の脳も
実際に使っているのはほんのわずかだったり、
重い物を持ち上げる時に使っている筋肉も
実は本当の力を出さないように
脳がリミッターをかけていたりするらしいですね。

きっと普通に生きていくには
潜在能力の何十分の1でも十分なのでしょう。

ですが、時にリミッターが外れちゃってる人たちがいます。
歴史上の人物ではエジソンやベートーベン、
それから私の良く知っているレコード会社の社長を見ていても、
何だかそんな風に思うことがありますし、
うちのアーティストでは単身で危険地帯へボランティアに行ったり、
日本人女性では数少ないライセンスを目指して渡米している
永森まこともそんな感じでしょうか。

周りからみると有り得ないようなリスクだったり作業量だったりしても、
本人は別にたいへんなことをしているつもりもなく、
普通に当たり前のことだと思っていたりするんですよね。

私の周りにはなぜかそんな人たちが多すぎる気がします。
私に言わせればビックリ人間ですよ、あの人たちは。

かく言う私はというと、もちろん彼らのような
超人的な離れ業(はなれわざ)をやってのけるつもりはなく、
日々、自分に与えられた、というか、自ら与えた(経営者なので)仕事を、
地道にコツコツと積み上げていっています。

ですが地道にコツコツも積み重なれば、
それはやがて、たいへんな力を持つようになります。

もちろん各々(おのおの)に自分の歩幅やペースがあるでしょう。
それがどうであれ、一定のリズムを崩さずにむらなく根気よく、
(「むらなく」っていうところ、プロを目指す人には必須です!)
地中のすみずみにまで根を広げていけば、
やがてどんな大樹となっても倒れない強固な根が育ちます。

そうして育ててきた根から、
まもなく小さな芽が地上に出ようとしています。
これが儚く(はかなく)土に帰るか、大樹となるかは、
全てがアーティストたちにかかっています。

もしこの芽をみんなが大きく育てることができたなら、
例えいかなることが起ころうとも、
きっとうまいことやっていけるはずです。

願わくばネミューのアーティスト達が
大樹を育てる大きな光となりますように。