‘メッセージ’ カテゴリーのアーカイブ

使いこなす

2010年9月14日 火曜日

少し前ですが、福岡で活動している楓奈が東京にやってきました。
いろいろと話をしているうちに次々とアイデアが浮かんできましたよ。
実際に会ってみると、やっぱり予想通りのアーティストでした。
アーティストを選ぶ私の目に狂いなどあるはずはないのです。ふふふ。

一日をフルに使ったミーティングでしたが、
こういうのは本当に久しぶりです。
なんだかちょっぴり昔を思い出してきました。
振り返れば私もどれほどワガママなお子さまだったことやら。
どう考えても(明日)の方がよっぽど大人だったと思う。

……

ブログの記事やサイトのページが増えてきたので、
パンクしてしまう前にと、
急いでサーバを分ける作業をしていました。

今まで6社のサーバを使っていましたが、
それが10社になりました。

調査から始めて約一ヶ月、どうやら作業も終盤です。

サーバ(一般的にはサーバーと言われることが多いかも。)には、
それぞれ会社によって色々な機能がついていて、
データベースを利用すればオリジナルのブログを設置できますし、
ストリーミングサーバでPVの配信なんかもできます。
もちろんそれらを使っても使わなくてもコストは一緒です。

ならば色々な機能をできるだけ何かに使えないかと考えてみた方が、
どう考えてもお得ですよね。

携帯電話とかパソコンとかシェラカップとか10徳ナイフとか、
使いこなせば使いこなすほど、
すごい能力を発揮するものはたくさんあります。

自分自身もまた然(しか)り、ですね。

……

たくさんのアーティストを見てきていますが、
皆さん本当に悲喜交々(ひきこもごも)です。

メジャーを目指して路上ライブに臨んでも、
自らの価値を置き去りにしたままで
音楽業界の人々との縁だけを待っているうちは、
メジャーはあまりに遠いでしょう、たとえ誰を見つけたとしても。

アーティストは主観的ではない鋭い勘で機微(きび)を察していくか、
あるいはどこまでも人を信頼して
言われたことを疑いなく素直に努力していくか、
そんな人たちが、けっこううまくいっている気がします。

最初に目指すべきもの

2010年7月26日 月曜日

もうだいぶ前ですが、とあるレーベルの社長が、
「最初はタダでも最高の仕事をして世に認められなければ良い仕事など来ない」
というような事を言っていました。まさにその通りなんですよね。
その社長は今やサクセスストーリーの中心にいます。
いったん認められさえすれば後はどうにでもなる、と言うことですね。

そんなストーリーを見ていますので、
ネミューに集う人々にもいつかそんな風に、なんて思っています。

かくいう私はと言えば、「器用貧乏、人宝」を地でいく有様ですが、
私は頼ってくれる方々に少しづつでも力になれれば
それだけで満足なのです。

夢に向かって頑張る人を応援したい、
その気持ちは今も昔も同じです。

ネミューの役割

2010年7月25日 日曜日

ネミューはアーティストの活動フィールドとして誕生しました。
リリースしたCDのヒットを目標として、
大きな利益と功績をあげようといったつもりは全くなく、
それよりも、温かいハートを持ったアーティストと
その作品をたくさんの方々に知ってもらい、
お客様とアーティストを歌でつなぐレーベルにしたいというのが、
ネミューが今も変わらず何より大切にしていることです。

願わくばその先にはアーティストに
仕事を依頼したいという話がくれば良いなとは思っていますが、
それはアーティストの作品が
企業に認められるかどうかの問題ですので、
ネミューではあくまで路上アーティストが
道行く人々に向けてメッセージを投げかけるがごとく、
インターネットという世界で、
そうしたことをしていきたいと思う次第です。

いずれにしてもまずはアーティストとその歌を
知っていただかない限りは何も始まりません。
それまでは楽曲やライブ映像の無料配信を
積極的に活用していくことが必須と考えていますので、
そんな企画を温めているところです。

こうしたお客様へのサービス企画は
いつも(明日)が二つ返事で乗ってくれるのですが、
今はなかなかミーティングもままならないので、
誰からどう展開していくかはこれから考えたいと思っています。

お馴染みのパターン

2010年7月1日 木曜日

アーティストの何気ない判断が
時にそのアーティストの将来にとって
大きな障壁となってしまうことがあります。
そうしたことを回避すべく
必要に応じて情報を提供するのもレーベルの役目です。

いろいろなレーベルと情報交換をしていると、
アーティストはだいたい同じようなパターンで
進化もしくは脱落していくことがわかります。

私たちにとっては「またか」というようなことでも、
そのアーティストにとっては初めてのことなので、
きっと戸惑うに違いありません。

当然、どのレーベルのプロデューサーも
同じ轍(てつ)を踏ませて不幸な目には遭わせまいと説得に入るのですが、
これがまたプロデューサーもついつい頭に血が上ってしまい、
いらん説教まで始まってしまいがちです。

いずれにしてもどんなレーベルでも、
アーティストというのは本人が思っているよりもずっと、
そのレーベルから必要とされ大事にされているものです。

鬼のように厳しく横暴なプロデューサーでさえ、
アーティストと激しい口論をしながらも、
影ではそのアーティストのために
寝食を忘れて必死に走り回っているのですから。

才能を超えるもの

2010年6月30日 水曜日

私はメジャー予備軍のアーティストの歌も間近でたくさん聞いていますし、
ネミューには永森まことのように海外に渡り、
その歌声でプロフェッショナルからも
高い評価を受けているアーティストもいますので、
応募されてくるデモ音源の歌唱力が相当なレベルだったとしても、
それだけでは全くひっかかりません。

沢木葉やアンジュ、青八でさえも、歌唱力で選んだわけではないのです。
もちろん永森まことだって歌唱力だけではなく、
そこに心が伝わる何かがあるからこそ、
環境も文化も違う海外のたくさんのお客様に
涙を流して喜んでいただいているわけです。

人を幸せにしたいという揺るぎない思いがあれば、
それは声質や歌唱力を超えて人を幸せにする力になるはずです。
人の思いは才能さえも超えると私は思っています。

アーティストの価値

2010年6月29日 火曜日

だいぶ前になりますが、ルックスも良く、
とびきりの歌唱力を持ったアーティストを
プロモーションしていたことがあります。

各社にデモ音源を送れば返ってくるのは高評価ばかり。
ところがライブでお客様からいただいたアンケート用紙をみると、
不思議なことにどれも散々な内容なのです。

一方、(明日)の方はというと、
テクニック重視の一部のアーティストからは
あんまりなバッシングを受けながらも、
お客様からいただいたアンケート用紙には
心温まるメッセージばかりがつづられています。

自らに与えられた才能、
つまり、声質や歌唱力、表現力といったものを
いかにお客様の幸せにつなげていけるか、
これをネミューではアーティストの価値としておきたいと思います。

チームワーク

2010年6月22日 火曜日

ネミューではメインのアーティストを立てるにしても、
そのアーティストだけが評価されるスタイルではなく、
みんなで力を合わせての展開にしていけたらいいなと思っています。

並川りるの楽曲づくりを
他のアーティストが気にかけてくれるなんてことも、
まさにそんな理想が現実のものとなりつつあるようで、
まわりにうちのアーティストを自慢したくなるような、
なんだか胸が熱くなる出来事だったりするのです。

namy氏の粋な他力本願で(?)、
また一歩、何かが前に進んだような気がします。

知名度とクオリティ

2010年5月18日 火曜日

インターネットのホームページでもちょっと工夫をすれば、
毎日、数百人から数千人のお客様に知っていただくことができますし、
テレビやラジオなら数万人規模の視聴者の方がいらっしゃいます。

もちろんそれぞれのメディアによってお客様も違いますので、
どのレーベルも自社の目的やカラーに合ったメディアに力を入れて
プロモーションを行っていくことになるでしょう。

例えば音楽配信や若年層向けであれば携帯コンテンツは外せませんし、
店舗やFAX注文での販売ならテレビやラジオ、新聞、雑誌、
ネット通販や口コミ重視ならPCコンテンツ、と言ったところでしょうか。

今はクロスメディアが普通になっていますので、
この境界も曖昧(あいまい)ではあるのですが、
それでもどれかを徹底的に追求しているところは
時を経るごとに着実な成長をとげています。

ところでお客様からしてみれば、当然のごとく、
知名度に見合ったクオリティを期待されるわけですから、
もしレーベルが知名度に見合ったクオリティを持っていなければ、
かえって反感を持たれてしまうことにもなりかねません。

世の中に出ると言うことは、
それだけ大きな期待に応えなくてはならないということです。

そのプレッシャーがアーティストやレーベルを大きくしたりもするのですが、
もしそれによって音楽を作る楽しさが置き去りになってしまうとしたら、
それは何だかとても寂しい気がします。

もちろん必要に応じてネミューも奥の手を披露したりするかもしれませんが、
ネミューには有名になることよりもまず先に
目指さなくてはならないものがあります。

それは「信頼されるレーベル」になることです。

お客様から新曲を心待ちにしていただけるような、
ネミューがそんなレーベルになることを夢見ています。

エターナル・ソング

2010年5月14日 金曜日

ひとつひとつの歌やアーティストを
ずっと大切にしていきたい、
ネミューにはそんな考えが根底にあります。

いつまでも人々の心の中に生き続け、
人から人へと歌い継がれていく、
そんな歌やアーティストを
送り出していきたいと思うのです。

この目的のためにCDや音楽配信とはまた違う、
ネミューならではのユニークな方法を準備しています。

ただ純粋に歌を愛する顔ぶれだからこそ
実現することのできる、とっておきのプロジェクト。

まずは小さく小さく初めてみたいと思います。

レーベルの顔

2010年5月10日 月曜日

子は親を映す鏡と言われるように、
レーベルもまた所属するアーティストによって
そのレーベルのイメージが世に認識されていきます。

言うまでもなくアーティストはレーベルの顔。
アーティストとその歌のクオリティが、
そのままレーベルのクオリティとして評価されると言っても良いくらいです。

レーベルがどのようなイメージを持たれ、どう評価されるかは、
アーティストを選ぶ時からすでに始まっているということですね。
そう考えるとホンモノを見抜く目利きもレーベルにとっては必要な事でしょう。

もちろんさすがメジャーのアーティストはライブでも迫力が違いますが、
そこはインディーズであろうと負けてばかりはいられません。

ネミューはレーベルの顔としてふさわしいアーティストを
じっくり時間をかけて探してきました。

ですから私は今のネミューのアーティストたちに、
ネイチャーミュージックやメテオリットのイメージを安心して預けています。

私の言っている意味がもっと具体的な形として姿を現すには、
もう少し時間がかかるかもしれませんけど。

目標の移り変わり

2010年5月8日 土曜日

日頃からあちこちにアンテナを伸ばしていますし、
いろいろと嗅ぎ付けて実際にライブに足を運んでいることもあり、
私はかなりのポテンシャルを持ったアーティスト達と
知り合う機会がとても多くあります。
最近はぼちぼちテレビアニメなどの報告も頂くようになりましたが、
この頃、若いアーティスト達の目標に微妙な変化を感じ始めています。

以前はアーティスト達と話をすると、
口を揃えてメジャーデビューを目標と言っていましたが、
最近はメジャーを目指すのは20代半(なか)ば以上の世代が多く、
10代の新しい世代はそもそも目標さえ持たず、
もう少し自然体で活動できるような
将来のビジョンを持っていたりすることを多く感じます。

その背景にあるものが何かを探るのは私の仕事ではありませんが、
今の世代ならではの個性と潜在能力を発揮できる場さえあれば、
新しい世代から新しい世代へと伝わる、
よりこれからの時代に見合った音楽が生み出せるような気がするのです。

そしてそれはもちろん、
先人達が築いてきた礎(いしずえ)の上に立ってこそ、
「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」
すなわち温故知新というものです。

先ごろ公開した沢木葉の晩秋には、
メテオリットを背負っていくだけの手応えを感じていますし、
ネミューの誇るアーティストと制作陣の音楽センス、
そしてレーベルの方向性を世に示す作品として、
理想的な第一弾を放てたと自負しています。

メテオリットにはまだまだ秘蔵のアーティスト達が存在しています。
今はまだ予告編に過ぎません。どうぞこれからのメテオリットと、
若きアーティスト達にご期待ください!

相互扶助

2010年4月28日 水曜日

ネミューの運営方針は得意を持ち寄って相互扶助を生み出すことにあります。

「一人は万人のために、万人は一人のために」

この言葉は日本で最初に生命保険を始めた第一生命保険株式会社の記念碑にあるものです。

個が個の利益だけを追求していればいつか行き詰まってしまいます。
例えいくら利益が得られたとしても、
どうしても埋められない心の隙間は大きくなっていくばかり。

そして、お金や利害で結びついた関係なら、
それを失ったときに、いとも簡単に全てを失ってしまう。

でもネミューは違います。
「心から心へ、温かい気持ちを伝えたい」という理念のもと、
お互いに助け合いながら同じ道を歩む仲間たちなのですから。

ネミューの輪が、他のたくさんの輪と協力し、助け合いながら、
そうして大きな相互扶助を作り上げていきたいといつも願っています。

環境づくり

2010年3月24日 水曜日

スタッフブログにエンゼルフィッシュが出現!
http://staff-blog.info/archives/242

アクアゾーンの流れを汲むバーチャル水槽のシミュレーションは
今でもなかなかの人気ですね。
私はWiiを持っていないので遊べませんが……。

さて、
ちょうど環境づくりについて書こうかなと思っていたところなので、
今日はそんなお話をしてみたいと思います。

私も創作活動をしますので、
イメージを膨らませるための環境づくりには気を遣っています。

もちろん人それぞれのスタイルがありますから、
ひとりひとりみんな違うと思いますが、
私の場合は創作するための作業場には、
なるべく生活感が出ないようにしています。

実用品などはみんなケースに収納して、できるだけ隠しておき、
目立つところには、生活には使わないけれど心の栄養になるもの、
例えば、小さな天然石を並べたコレクションケースを置いてみたり、
コバルトシダやウサギゴケのような変わった植物を並べてみたり。

他にも、ポスターとか絵画、ホログラム、化石、貝殻などなど、
気分に合わせてあれこれ考えながら模様替えしてみるのも、
凝り固まった頭をほどよくほぐす良い刺激になります。

そしてそれらのバックボーンを調べてみるのも楽しみのうちです。
例えばストロマトライトがただ置いてあっても、
単なるシマシマの石でしかありませんが、
それが先カンブリア時代から地球へ酸素をもたらしてくれた
シアノバクテリアの生きた証であることを知っていれば、
20億年以上も前の世界に思いを馳せることができます。

というわけで、
自分の好きなものを身近に置いていますか?
部屋を見回したとき、自分の好きなものに囲まれていますか?

まずは気持ちを明るくして、楽しい日々を過ごしていきましょう!

ブログの意味

2010年2月7日 日曜日

今ではメジャーやインディーズを問わず、
ほとんどのアーティストがブログを書いています。
自分で好きなように書いている人もいれば、
上司に1日何記事というノルマを課せられて
必死になって書いている人もいるでしょう。

私がオーディションで面接したとき、
必ずブログの重要性を説いていますし、
もちろん音楽に関する記事を書くことによって、
その人がアーティストとして認識してもらいやすくなったり、
音楽やライブが好きな方に見つけてもらいやすくなる、
なんてこともお話しています。忘れてるかもしれませんけど……。

ただ、私は、ブログにまた別の思惑もこめています。
それはアーティストがまず、
できるかぎり習慣として記事を書くことによって、
アーティストの成功のために絶対になくてはならない要素を
どうにか身につけてもらいたいということなんですね。

それはつまり、自主性、責任感、表現力。
私はブログを書くことを決まりにはしていないので、
記事を書くかどうかはアーティストが自分の意志で行っています。
また、毎日書かなくちゃ、というのも責任感の表れですし、
多種多様な話題もまた、何気ない日常の中から見えざる物を見つけ、
見過ごされてしまいがちなことを
豊かに表現するための下地になるのかな、
なんて、そんな風にも考えています。

うちのブログは全員がオリジナルドメインだったり、
いろいろオリジナルの仕様を盛り込んでいるので、
維持にも毎月けっこうお金がかかっています。

それでもブログのバックグラウンドを
日々整備したり強化したりしているのは、
アーティストの書く記事のひとつひとつが、
将来にとって必ず大きなプラスになるという確信を持っているからです。

余談ですが、
アーティストがブログで記事を書くのが習慣になって、
記事の投稿にも慣れた頃に、
それと全く同じ方法で投稿できる共同ブログを作り、
みんなの力を集結して広告塔を作ろう、
と企画したのがプチプラブログだったりします。

それはさておき、もちろん、いずれは、しっかりと
音楽の話題を中心にしていけるようにならなくてはなりませんし、
そこからが本来の意味でのアーティストと言えるかもしれませんけどね。

ファンがアーティストブログにどんな記事を期待して読んでくれているのか、
それを考えて記事を書くのも、読んでくれている方への思いやりです。

ネミュー流

2010年2月3日 水曜日

スタッフブログで書かれていた「無冠の帝王」、良いですね。
記録より記憶、ということですよね。
http://staff-blog.info/archives/230

レーベルによって理念もポリシーも様々ですが、
だからこそバラエティ豊かな音楽を楽しむことができます。

きっと私たちにだって私たちなりの価値を求めて、
ネミューならではのスタイルを築きあげていくことができるはず。

その先に目指すのはもちろん、お客様の笑顔。

ネミューがインディーズにこだわっているのは、
いつもお客様の側にいたいからなのです。

ひとりの力、みんなの力

2010年1月30日 土曜日

財を遺(のこ)すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり、
されど、財なくんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し

という、後藤新平氏の有名な格言にしみじみと思いを馳せています。

企業というのは
社長がいなくなったからといって潰れるようではいけません。
なので、私は自らの持てる技術の全てを賭けて、
いざという時にはアーティストが自分たちの力で
夢をかなえることのできるシステムを残したいといつも考えています。

人間なんて、いつどうなるかわかりませんからね。

もし私にできることがあるとすれば、
いくつもの大きな企業のシステムを開発してきた経験をもとに、
アーティストの努力が何倍にもなって実るような仕組みづくりです。

これにはどうしてもアーティストの自主的な協力が必要になってきますが、
やってみたいと思うものもあれば、そうでないものもあるでしょう。

ならば私は誰もが活用したいと思えるものを目指して、
またコツコツと何度でも、ゼロから積み上げていこうと思います。

まだまだ諦めませんよ。

着眼点

2010年1月29日 金曜日

いかなる大樹もそれに見合った根がなくしては成り立ちません。

そして私の視点での「根」、というのは、
例えば楽曲を配信するためのシステムだったり、
お客様にアーティストの存在を知っていただくための
ブログやホームページであったり、
要はアーティストが活動するためのインフラということになるでしょうか。
ネミューというレーベルもそのひとつですね。

更には根というのは物理的に木を支えるだけのものではなく、
水や養分の導管として中からも木を支えるためのものでもあり、
そうして私のもとには常に膨大な量の情報が流れ込み、
この中から誰かの役に立ちそうな情報が見つかっていたりもします。

ところで人が行動を起こす上では、
その目的に対する情熱が強いほど、
そこにたどり着くまでの時間は短くなります。
目指すものによっては相当に濃い行動なくしては、
生きているうちにたどり着けないものもあるでしょう。

本気でメジャーを目指している人たちと話しをすると、
命を賭けて音楽に取り組んでいると言い切れる人ばかりで、
そこには間違いなく人生の全てを賭けた執念があります。

ですがネミューの目的は
メジャーアーティストを輩出することでも、
チャートで上位を目指すことでもありません。

ネミューのオーディションにはルックスや歌唱力、
そして音楽に対する意識と情熱が高い人たちも
たくさん応募してきてくださいます。

そんな人たちの中から私がオーディションで選んだアーティストたちは、
例えメジャーが求めているものを持っていなかったとしても、
ネミューが一番に必要としているものを持っているアーティストばかりです。

もちろん永森まことも、そうして選んだアーティストに他なりません。
彼女の様々な才能が、いくつもの分野のプロフェッショナルの間で
奪い合いになっているのを知ったのは、本人が渡米した後のことでした。

そして私が評価しているのは、
危険地帯へと向かう「勇気」でも、類稀なることを成し遂げた実績でもなく、
リスクを背負ってでも誰かを助けたいと思う、彼女の大きな「愛」です。

「優しさ」と「献身」の違いは、
誰かを助けることによって自らが失う代償の大きさだと、私は考えています。

ネミューには温かい気持ちを届けたいという目的があります。
そのためならば行動や表現の違いは些細(ささい)なことでしかありません。

もし必要なものがあるとするならば、それは、
自分の利より先に、まず人の利を追求すること、そして、
人に喜んでもらうために何ができるのかを
自分の頭で考え、創意工夫すること。

(明日)のライブをいつも観て下さっている方であれば、
きっとすぐにわかってもらえるのではないでしょうか。

需要と供給

2010年1月28日 木曜日

商品にしても芸術にしても、
どこかでそれが求められているからこそ成り立ちます。
需要と供給ですね。

需要はあるのに供給がないものもあれば、
供給はできても需要のないものもあります。

そして、時間とリソースが限られたものである以上、
プレゼンにも選択と集中を決断しなくてはなりません。

例えばレコード会社の社長へ対して
ニーズに応えられない音源を渡すことは、
無意味どころか貴重な時間を浪費させてしまうという意味で
迷惑をかけてしまうことになるでしょう。

なぜならその社長が、
もしその時間で他の仕事をしていたとしたら、
ずっと有意義な成果をあげられていたはずだからです。

よく「単価意識を持つ」という表現をします。
これには、自分自身に対することだけでなく、
相手に時間を浪費させてしまったら、
その時給の分だけ相手に損失を与えてしまったことになる、
という意味あいも含んでいるのです。

さて、私の仕事は売り手と買い手の双方からニーズを集め、
それぞれのニーズを結びつけることにあります。

そしてマイナーな作品に向けられている
隠れたニーズと出会うための小さな芽は、
どうやら少しづつ育ち始めたようです。

奇策はひとりで謀るもの

2010年1月26日 火曜日

早くも小さな芽は儚く(はかなく)土に帰り、
巨大な根だけが残りそうな予感がしてきました。

やむを得ません。
やはりここはオーソドックスに、
音源が出来てきた順にどうにかしていくしかなさそうです。

私の策はもしかしたら
リミッターの外れている人向きなのかもしれません。
見事に使いこなしてくれる人、あきれ果てて呆然としてしまう人、
そういえば思い当たることがけっこうあります。

私の周りにリミッターの外れている人ばかりいる理由が、
何となくわかったような気がします。

ポテンシャル

2010年1月25日 月曜日

人間にはいったいどれだけの可能性があるのだろうと思うことがあります。

これだけの文明を築き上げてきた人間の脳も
実際に使っているのはほんのわずかだったり、
重い物を持ち上げる時に使っている筋肉も
実は本当の力を出さないように
脳がリミッターをかけていたりするらしいですね。

きっと普通に生きていくには
潜在能力の何十分の1でも十分なのでしょう。

ですが、時にリミッターが外れちゃってる人たちがいます。
歴史上の人物ではエジソンやベートーベン、
それから私の良く知っているレコード会社の社長を見ていても、
何だかそんな風に思うことがありますし、
うちのアーティストでは単身で危険地帯へボランティアに行ったり、
日本人女性では数少ないライセンスを目指して渡米している
永森まこともそんな感じでしょうか。

周りからみると有り得ないようなリスクだったり作業量だったりしても、
本人は別にたいへんなことをしているつもりもなく、
普通に当たり前のことだと思っていたりするんですよね。

私の周りにはなぜかそんな人たちが多すぎる気がします。
私に言わせればビックリ人間ですよ、あの人たちは。

かく言う私はというと、もちろん彼らのような
超人的な離れ業(はなれわざ)をやってのけるつもりはなく、
日々、自分に与えられた、というか、自ら与えた(経営者なので)仕事を、
地道にコツコツと積み上げていっています。

ですが地道にコツコツも積み重なれば、
それはやがて、たいへんな力を持つようになります。

もちろん各々(おのおの)に自分の歩幅やペースがあるでしょう。
それがどうであれ、一定のリズムを崩さずにむらなく根気よく、
(「むらなく」っていうところ、プロを目指す人には必須です!)
地中のすみずみにまで根を広げていけば、
やがてどんな大樹となっても倒れない強固な根が育ちます。

そうして育ててきた根から、
まもなく小さな芽が地上に出ようとしています。
これが儚く(はかなく)土に帰るか、大樹となるかは、
全てがアーティストたちにかかっています。

もしこの芽をみんなが大きく育てることができたなら、
例えいかなることが起ころうとも、
きっとうまいことやっていけるはずです。

願わくばネミューのアーティスト達が
大樹を育てる大きな光となりますように。

奇跡の旅行

2010年1月21日 木曜日

私はどうも何もしないではいられない性格のようです。
この地球上での一分一秒がもったいなくて仕方ありません。

言うなればどこか見知らぬ世界から、
全財産をはたいて21世紀の地球という惑星に、
奇跡の旅行へ来ているような感じでしょうか。

滞在できる制限時間は約80年(推定)。

私たち人類は、寿命という、
死亡率100パーセントの運命を背負っています。

何もしなくても、いつか必ず、自動的に死んでしまうでしょう。

それまでに少しでも多く、この世界にある物事を見聞きして、
そして自分に与えられたささやかな可能性を試してみたいと私は思うのです。

決して巻き戻すことのできない限られた時間ではありますが、
幸いなことに今の私たちは、
どう生きるかを自分自身で決めることができます。

生命のチケットを使い果たす前に
少しでも多くの人たちと喜びを分かち合えるよう、
今を精一杯に頑張っていきたいと思います。

切り札

2010年1月19日 火曜日

昨日の記事「氷山の一角」で、新人アーティストの背景、
そして成功へと導く式についての一般論を書きましたが、
実はもうひとつ、
それまでの形勢を逆転する最後の切り札があります。

それがチームワークです。

ひとりひとりの「努力×才能×時間」は、
とても小さく不安定なものですが、
みんなが自分の得意を持ち寄って、
他の誰かが苦手とするところをカバーしあうことで、
全てがいっきに加速していきます。

大切なのは才能があることではなく、
ひとりだけで頑張ることでもなく、
仲間たちと苦手なところを補い合いながら、
進むべき方向を合わせ、走る速度を合わせ、
「和」を築き上げていくこと、
それがネミュー流の音楽のかたちです。

できないことがあれば、
できる人と力を合わせれば良く、
次は自分の得意を磨きあげることで、
他の誰かの苦手を支えてあげることができます。

46億年にわたる地球の歴史の中で、
全ての生命はお互いを支え合いながら
今の生態系を築き上げて来ました。
どれだけ完璧な生物がいても、
一種類だけでは生態系が成り立たないことを
進化の歴史は教えてくれています。

ネミューが目指すのは、
「心から心へ、温かい気持ちを伝えたい」ということです。
世の中を幸せにする音楽を送り出すことです。
私たちにはまだできることがたくさんあると信じています。

氷山の一角

2010年1月18日 月曜日

デビューしたばかりのアーティストが
わずか2曲の持ち歌を大切に歌っているとき、
その背景には世に知られることのない
100曲近いボツ曲があったりします。
ピラミッドのようにコツコツと積み上げて来た努力の結晶のうち、
見えているのは頂(いただき)にある、ほんのわずかな部分のみ。

つまり採用率はわずか数パーセント。
これはそのアーティストが出来うる最も良い仕事だけが、
お客様に聴いていただく価値があるという必然の原理からです。

もちろん音楽に限ったことではなく、
例えばラーメン屋さんだって、
よもや思いついたばかりの新しいラーメンを
いきなりメニューに載せるはずもなく、
お客様にひとつ、新しいラーメンを
お出しできるようになるまでには、
それこそ何百杯もの試行錯誤を繰り返すはずです。

歌いこなせる100曲の持ち歌を得るまでに
かかる時間は人によって様々。
数ヶ月でやり遂げてしまうこともあれば、
10年経っても半分にもならないこともあります。

もちろん物事には例外もありますが、
それは並外れた努力と才能、そして、
ささやかな幸運を持ってのみ得られるものです。

以前に「成長の仕組み」の記事で、
私は先輩方に追い付くために必要な技術を習得すべく、
1日18時間のスキルアップを3年続けたと書きましたが、
これもそうした理(ことわり)をよく感じていたからです。

成功=努力×才能×時間

足りないものがあっても大丈夫。
他の要素で補えば良いのです。

理念とコンセプト

2010年1月12日 火曜日

スタッフブログで音楽ジャンルについて触れられていたので、
ちょっと乗っかってみようと思います。

【スタッフブログ】
http://staff-blog.info/archives/218

【青八ウタブログ】
http://aohachi.com/archives/258

私が「アチャー(涙)」みたいな気持ちになっているかどうかは置いておいて、
ネミューのコンセプトは「癒し」です。

そしてネミューの理念は
「心から心へ、温かい気持ちを伝えたい」
ということになります。

言わずもがなネミューにとって最も大切なのは理念であり、
それはコンセプトを越えるものです。

以前、私が(明日)と制作をしていたときに、
彼女たちの歌は心を静めてくれるような癒しの歌とは
だいぶカラーの違うものだと認識していました。

それよりもむしろ、勇気と希望、
そして明るい未来を届けていくための歌であると。

ですが、それもまたネミューの考える理念に添うものであり、
そもそも「癒し」というコンセプトも、
理念を実現するための手段のひとつに過ぎません。

ネミューが用意した殻を破って、
自分なりにその理念を表現できるのであれば、
それこそがアーティストというものです。

企業が社会の公器である以上、
私たちも社会貢献を果たしてこそ存在意義があります。

人と社会を幸せに導くような音楽をネミューから送り出していきたいと、
私はいつも考えています。

模範生

2009年12月30日 水曜日

ネミューの音楽部門には大きく分けて4つのチームがあります。
(明日)、新人アーティスト、コラボ、直轄、の4つです。

チームにはおのずと模範生もいれば問題児もいます。
仕事を普通にこなす模範生と、人より仕事のできる問題児、
もちろんどちらも大きな成功の可能性を持っていますが、
リーダーに向いているのは仕事を普通にこなす模範生です。

チームの旗手が品行方正で規律正しくなければ、
チーム全体のモラルが低下してしまいますし、
これではレーベルそのものの存続が危うくなってしまうでしょう。

もう何年も前の話になりますが、
実際にそうして崩壊したプロジェクトを私も経験し、
その苦い経験の中で、私は規律の大切さを思い知りました。

先を走る先導者が常に自らの立場を理解して行動し、
チームの全員がそれを模範とすれば、
それぞれがあらゆる場面で自らの力を正当に評価され、
努力が虚(むな)しく空回りすることもなくなります。

ネミューにも部長やキャプテンの経験者がいますし、
中には年端もいかない頃から
仕事の現場でアルバイトの方々に指示を出していた強者もいて、
彼女たちの責任感の強さを見ていると
さすがだな、と思うこともしばしばですが、
本人の意識次第で誰にでも
リーダーの資質は眠っているはずだと私は思っています。

発射台を作る仕事

2009年12月29日 火曜日

企画を立ててから実際に走り出すまでには、
何ヶ月もの間、あちこちと調整しながら、
コツコツと地道な下ごしらえが必要です。

そうして準備の整ったタイミングで、
上手く乗れる場合もあれば、そうでない場合もあるもので、
二度と戻ることのない時間と機会と費用、
そして何年もかけて培ってきた信頼さえも失うという
大きな代償に耐えてきた偉大な先人たちの苦労話を
これまでにもさんざん見聞きしてきました。

どんなに歯がゆい思いをしたところで、
こればかりはいかんともしがたく、
代われるものなら自分がアーティストに代わって
どうにかしてあげたい、
というスタッフも少なくないことでしょう。

いずれにしても私たちは裏方です。
主役であるアーティストたちがいつでも羽ばたけるよう、
コツコツと発射台を準備していこうと思います。

予定とは違うものを打ち上げてしまうかもしれませんが。

レーベルポリシー

2009年12月28日 月曜日

先週末にレコード会社主催の忘年会へ行ってきました。
長いこと一匹オオカミを気取っていた私にとって、
みんなが温かく迎えてくれる場があるというのは
何だかとても、かけがえのないものに感じます。

それにしても、私ももう少し
コミュニケーション能力を養わなければと、
いつも反省の念にかられます。
せっかく色々な方々が話しかけてくれるのですけど。

毎日パソコンしか相手にしていないのが
いけないのかもしれませんね。

さて、話は代わりますが、
今回はレーベルのポリシーについて。

レーベルにはそれぞれカラーがあると思うのですが、
ネミューのオーディションで最も大切にしているのは歌詞です。

それはネミューが目指しているのは芸術的なクオリティではなく、
熱くたぎるような「思いやりのかたまり」だからなのです。

「心から心へ、温かい気持ちを伝えたい」

その理念を掲げて何かを始めたいと思っていた私のもとに、
(明日)はまさに私が抱いていた理念の化身として現れ、
それによって理想は実体化し、
ネミューというレーベルが誕生しました。

そしてネミューの誕生は同じ志をもつ人々を引き寄せ、
今ではすっかり、
自分のことより人の心配ばかりしている人たちに囲まれています。

願わくば、せっかく灯ったこの温かな心の炎を、
ずっと受け継いで欲しいなと思っています。

手前みそながらネミューに所属しているのは、
人間性で選んだ自慢のアーティストばかりなので、
ちっとも心配はしていませんけど。

自転車で坂を登るがごとく

2009年12月8日 火曜日

各アーティストブログのスコアを集計して
ネミュートップページの順位を入れ替えるのが
すっかり日課になりました。

私が組んだブログ順位入れ替えのロジックは、
どんなにがんばっても一日に一段しか前進しないシステムですが、
コツコツと前に進んでいるといつのまにか順位が上がっている、
それはありとあらゆることにおいて成功へとつながる理(ことわり)です。

それは何だか自転車と似ています。
坂の下から上を眺めると途方に暮れてしまうけれど、
ただペダルを漕ぐことだけに専念していれば、
いつか必ず坂の頂上にたどり着くのですから。

Good Job!

成長の仕組み

2009年11月25日 水曜日

うちは練習生にはかなーり甘いレーベルですが、
ひとたび仕事となれば、とつぜん鬼へと豹変します。

どの業界でもそうですけど、
プロとして認められ仕事を任されるようになるには、
やはりそれに見合った努力と責任感は欠かせません。

私も今とは違うある業界に入りたての頃、
先輩らに追い付くために、
一日のうち8時間の仕事と5時間の睡眠時間以外は、
残りほとんどの時間をスキルアップに使っていました。

私の場合は仕事のためのスキルアップでしたが、
仕事と合わせて一日に18時間も学んでいれば、
もはや例え素質がなかろうが一応の形にはなるもので、
そんな生活を3年くらい続けていたら、
いつのまにか人並みに認められるようになっていました。

転職した今となっては、それが今の仕事に役立っているかというと、
まぁ多少は役立ってるかな、という程度ですが……。

閑話休題……

いかなる仕事であれ趣味であれ遊びであれ、
自分自身のプライドを忘れず、
「為すべき事への執念」さえ持ち続けていれば、
おのずと結果はついてくることでしょう。

自分のスタイル

2009年11月22日 日曜日

音楽でも絵でも、創作で最も大切なのはオリジナリティです。
ようは自分の感じたことを自分なりに表現するということですね。
ただし、これはあくまで個性の話。

人から求められる個性もあれば、嫌がられる個性もあります。
自分にしかわからない世界に迷い込んでしまわないよう、
試行錯誤しながら経験を積み、地道にセンスを磨いていきたいものです。

……

ここのところほぼ毎日、
ネミュートップページからのアーティストブログへの
リンクの並び順を更新しています。

順位づけにはアクセス数なども加味していますが、
基本的には前にあるブログより
後ろにあるブログの記事が新しければ入れ替えるようにしています。

そのため下がりやすく上がりにくいという気もしますが、
お客様の利便性という意味では機能的なロジックではないでしょうか。

ところでなにやら(明日)の回想録が展開されている模様です。
http://staff-blog.info/archives/187

ターニングポイント

2009年11月17日 火曜日

将来を左右するほどの一日というものがあります。
そんな一日って、意外にそのときは気づかなくて、
長い年月を経て思い返してみたときに、
あぁ、あのときがターニングポイントだったな、
なんて思ったりするものなんですよね。

霧の中にひとすじの光明が見えたのなら、
あとは力の限り駈けていくのみです。
そしてきっと力を尽くした先で、
自分にとって一生の宝物を手にするのでしょう。

ここのところほとんど外出しっぱなしで、
パソコンでの作業ができなかったのですが、
明日から少し屋根の下での作業ができそうです。

スペシャリスト

2009年4月20日 月曜日

山音色が作曲した音源がやってきました。
こんなふうにシビれるメロディーを待っていたのです。

留学中の永森まことの空いた穴は大きいですが、
歌唱力のアンジュと作曲の山音色が、
それぞれ即戦力として大きくカバーしてくれることでしょう。

ネミューはアーティストやスタッフが、
得意なことを持ちよって成り立っています。

私はかつてある人に、

「人は人で成長するんだからね」

と諭(さと)されました。

それまで、
何でも自分一人でやってやるさ、という
身のほど知らずな生き方をしてきた私にとって、
この言葉は、けっこう革新的でしたが、
(明日)…あかひとの初めてのチームプレーによって、
人と助け合いながら進めていくという意味の大きさを認識したのです。

そんなわけでアーティストの皆さんには、
自らの音楽スタイルに必要な新しいスキルを習得しつつも、
得意にいっそう磨きをかけスペシャリストとして、
それぞれ、それを苦手とする人の助けとなってほしいなーと思います。
オーディションの選考基準は平均点ではなく、
特別な輝きに魅せられてお招きしたのですから。

そして誰もできない部分は、
音源制作担当のnamyさんが助けてくれることでしょう。

ところで私はといえば、何でも自分一人でやろうとした結果、
広く浅くの器用貧乏。

「器用貧乏、人宝」なんて言いますが、

器用貧乏は自分は大成しないけれど、
人の成功の手助けになるっていう意味ですね。

というわけで、
私は器用貧乏のスペシャリストを目指したいと思います。
そうすれば手助けのスペシャリストになれる、かな?

ネミューの理念

2009年4月19日 日曜日

オーディションライブに行ってきました。

メジャーデビューがかかっているとあって、
日本各地からやってきたアーティストさんたちも気合い十分!

うちのオーディションに応募されてくる方々でも、
メジャーを目指している方には、
いずれこういうライブに出てもらっちゃうかも。

でもとりあえずネミューの理念としては、

音楽に限らず、

「心から心へ、温かい気持ちを伝えたい」

ということがいちばん大事なわけで、
まずはここのところがしっかり固まってから
送り出してあげたいなーなんて思っている次第です。

HONDA創業者である本田宗一郎氏はかく語りき。

「理念なき行動は凶器である」

そして、こうも言っています。

「行動なき理念は無価値である」と。

お客様の笑顔のために、
「今日」、「いま」、「すぐ」、
の行動に結びつけてもらえたとしたら、
私としてはそれだけで幸せいっぱいです♪