‘メッセージ’ カテゴリーのアーカイブ

ブログの意味

2010年2月7日 日曜日

今ではメジャーやインディーズを問わず、
ほとんどのアーティストがブログを書いています。
自分で好きなように書いている人もいれば、
上司に1日何記事というノルマを課せられて
必死になって書いている人もいるでしょう。

私がオーディションで面接したとき、
必ずブログの重要性を説いていますし、
もちろん音楽に関する記事を書くことによって、
その人がアーティストとして認識してもらいやすくなったり、
音楽やライブが好きな方に見つけてもらいやすくなる、
なんてこともお話しています。忘れてるかもしれませんけど……。

ただ、私は、ブログにまた別の思惑もこめています。
それはアーティストがまず、
できるかぎり習慣として記事を書くことによって、
アーティストの成功のために絶対になくてはならない要素を
どうにか身につけてもらいたいということなんですね。

それはつまり、自主性、責任感、表現力。
私はブログを書くことを決まりにはしていないので、
記事を書くかどうかはアーティストが自分の意志で行っています。
また、毎日書かなくちゃ、というのも責任感の表れですし、
多種多様な話題もまた、何気ない日常の中から見えざる物を見つけ、
見過ごされてしまいがちなことを
豊かに表現するための下地になるのかな、
なんて、そんな風にも考えています。

うちのブログは全員がオリジナルドメインだったり、
いろいろオリジナルの仕様を盛り込んでいるので、
維持にも毎月けっこうお金がかかっています。

それでもブログのバックグラウンドを
日々整備したり強化したりしているのは、
アーティストの書く記事のひとつひとつが、
将来にとって必ず大きなプラスになるという確信を持っているからです。

余談ですが、
アーティストがブログで記事を書くのが習慣になって、
記事の投稿にも慣れた頃に、
それと全く同じ方法で投稿できる共同ブログを作り、
みんなの力を集結して広告塔を作ろう、
と企画したのがプチプラブログだったりします。

それはさておき、もちろん、いずれは、しっかりと
音楽の話題を中心にしていけるようにならなくてはなりませんし、
そこからが本来の意味でのアーティストと言えるかもしれませんけどね。

ファンがアーティストブログにどんな記事を期待して読んでくれているのか、
それを考えて記事を書くのも、読んでくれている方への思いやりです。

ネミュー流

2010年2月3日 水曜日

スタッフブログで書かれていた「無冠の帝王」、良いですね。
記録より記憶、ということですよね。
http://staff-blog.info/archives/230

レーベルによって理念もポリシーも様々ですが、
だからこそバラエティ豊かな音楽を楽しむことができます。

きっと私たちにだって私たちなりの価値を求めて、
ネミューならではのスタイルを築きあげていくことができるはず。

その先に目指すのはもちろん、お客様の笑顔。

ネミューがインディーズにこだわっているのは、
いつもお客様の側にいたいからなのです。

ひとりの力、みんなの力

2010年1月30日 土曜日

財を遺(のこ)すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり、
されど、財なくんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し

という、後藤新平氏の有名な格言にしみじみと思いを馳せています。

企業というのは
社長がいなくなったからといって潰れるようではいけません。
なので、私は自らの持てる技術の全てを賭けて、
いざという時にはアーティストが自分たちの力で
夢をかなえることのできるシステムを残したいといつも考えています。

人間なんて、いつどうなるかわかりませんからね。

もし私にできることがあるとすれば、
いくつもの大きな企業のシステムを開発してきた経験をもとに、
アーティストの努力が何倍にもなって実るような仕組みづくりです。

これにはどうしてもアーティストの自主的な協力が必要になってきますが、
やってみたいと思うものもあれば、そうでないものもあるでしょう。

ならば私は誰もが活用したいと思えるものを目指して、
またコツコツと何度でも、ゼロから積み上げていこうと思います。

まだまだ諦めませんよ。

着眼点

2010年1月29日 金曜日

いかなる大樹もそれに見合った根がなくしては成り立ちません。

そして私の視点での「根」、というのは、
例えば楽曲を配信するためのシステムだったり、
お客様にアーティストの存在を知っていただくための
ブログやホームページであったり、
要はアーティストが活動するためのインフラということになるでしょうか。
ネミューというレーベルもそのひとつですね。

更には根というのは物理的に木を支えるだけのものではなく、
水や養分の導管として中からも木を支えるためのものでもあり、
そうして私のもとには常に膨大な量の情報が流れ込み、
この中から誰かの役に立ちそうな情報が見つかっていたりもします。

ところで人が行動を起こす上では、
その目的に対する情熱が強いほど、
そこにたどり着くまでの時間は短くなります。
目指すものによっては相当に濃い行動なくしては、
生きているうちにたどり着けないものもあるでしょう。

本気でメジャーを目指している人たちと話しをすると、
命を賭けて音楽に取り組んでいると言い切れる人ばかりで、
そこには間違いなく人生の全てを賭けた執念があります。

ですがネミューの目的は
メジャーアーティストを輩出することでも、
チャートで上位を目指すことでもありません。

ネミューのオーディションにはルックスや歌唱力、
そして音楽に対する意識と情熱が高い人たちも
たくさん応募してきてくださいます。

そんな人たちの中から私がオーディションで選んだアーティストたちは、
例えメジャーが求めているものを持っていなかったとしても、
ネミューが一番に必要としているものを持っているアーティストばかりです。

もちろん永森まことも、そうして選んだアーティストに他なりません。
彼女の様々な才能が、いくつもの分野のプロフェッショナルの間で
奪い合いになっているのを知ったのは、本人が渡米した後のことでした。

そして私が評価しているのは、
危険地帯へと向かう「勇気」でも、類稀なることを成し遂げた実績でもなく、
リスクを背負ってでも誰かを助けたいと思う、彼女の大きな「愛」です。

「優しさ」と「献身」の違いは、
誰かを助けることによって自らが失う代償の大きさだと、私は考えています。

ネミューには温かい気持ちを届けたいという目的があります。
そのためならば行動や表現の違いは些細(ささい)なことでしかありません。

もし必要なものがあるとするならば、それは、
自分の利より先に、まず人の利を追求すること、そして、
人に喜んでもらうために何ができるのかを
自分の頭で考え、創意工夫すること。

(明日)のライブをいつも観て下さっている方であれば、
きっとすぐにわかってもらえるのではないでしょうか。

需要と供給

2010年1月28日 木曜日

商品にしても芸術にしても、
どこかでそれが求められているからこそ成り立ちます。
需要と供給ですね。

需要はあるのに供給がないものもあれば、
供給はできても需要のないものもあります。

そして、時間とリソースが限られたものである以上、
プレゼンにも選択と集中を決断しなくてはなりません。

例えばレコード会社の社長へ対して
ニーズに応えられない音源を渡すことは、
無意味どころか貴重な時間を浪費させてしまうという意味で
迷惑をかけてしまうことになるでしょう。

なぜならその社長が、
もしその時間で他の仕事をしていたとしたら、
ずっと有意義な成果をあげられていたはずだからです。

よく「単価意識を持つ」という表現をします。
これには、自分自身に対することだけでなく、
相手に時間を浪費させてしまったら、
その時給の分だけ相手に損失を与えてしまったことになる、
という意味あいも含んでいるのです。

さて、私の仕事は売り手と買い手の双方からニーズを集め、
それぞれのニーズを結びつけることにあります。

そしてマイナーな作品に向けられている
隠れたニーズと出会うための小さな芽は、
どうやら少しづつ育ち始めたようです。