目標の移り変わり

日頃からあちこちにアンテナを伸ばしていますし、
いろいろと嗅ぎ付けて実際にライブに足を運んでいることもあり、
私はかなりのポテンシャルを持ったアーティスト達と
知り合う機会がとても多くあります。
最近はぼちぼちテレビアニメなどの報告も頂くようになりましたが、
この頃、若いアーティスト達の目標に微妙な変化を感じ始めています。

以前はアーティスト達と話をすると、
口を揃えてメジャーデビューを目標と言っていましたが、
最近はメジャーを目指すのは20代半(なか)ば以上の世代が多く、
10代の新しい世代はそもそも目標さえ持たず、
もう少し自然体で活動できるような
将来のビジョンを持っていたりすることを多く感じます。

その背景にあるものが何かを探るのは私の仕事ではありませんが、
今の世代ならではの個性と潜在能力を発揮できる場さえあれば、
新しい世代から新しい世代へと伝わる、
よりこれからの時代に見合った音楽が生み出せるような気がするのです。

そしてそれはもちろん、
先人達が築いてきた礎(いしずえ)の上に立ってこそ、
「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」
すなわち温故知新というものです。

先ごろ公開した沢木葉の晩秋には、
メテオリットを背負っていくだけの手応えを感じていますし、
ネミューの誇るアーティストと制作陣の音楽センス、
そしてレーベルの方向性を世に示す作品として、
理想的な第一弾を放てたと自負しています。

メテオリットにはまだまだ秘蔵のアーティスト達が存在しています。
今はまだ予告編に過ぎません。どうぞこれからのメテオリットと、
若きアーティスト達にご期待ください!