つれづれ

長年一緒に過ごしてきた大切な二匹のお魚を埋葬して来ました。
いつも傍(かたわ)らにいたお魚が旅立ち、沈痛な思いでいるところに、
そのお魚といつも見つめあっていた隣りの水槽の仲良しのお魚も
後を追うように逝ってしまいました。
どちらも生まれてまもない幼魚から育ててきたお魚たち。
彼らの人に対する振る舞いからは
種族を越えた温かい気持ちをいつも感じていました。
空になった二つの水槽を見ていると幻が見えてしまいそうです。
仲の良かった二匹は今も土の中で寄り添って眠っています。
現在の生物学では魚類には感情はないとされていますが、
今の私は心のままに愛魚たちとの楽しかった日々を
思い出に刻んでいたいと思います。

……

さて、調理中の料理にクレームをいただいても、
完成するまでお待ち下さいとしか申し上げられませんが、
いずれにしても雨風に叩かれるのもストリートの醍醐味。
温室では味わえない硬派な修行の場なのですから、
失う物のない今こそ受けて立つ好機かもしれません。

なんて、ちょっと厳しく言ってみたりして。
そういえば(明日)の路上でも、
さんざんそんなのがあったなぁ……。